Child
子どもの矯正治療は、予防矯正、1期治療、2期治療の3つの段階に分かれています。
矯正治療は早ければより綺麗に治るというものではなく、最適な時期は患者さまそれぞれで異なります。
まずは、一度当院の矯正相談へご来院ください。現在の状態と理想的な開始時期について、その理由とともにご説明させていただきます。
子どもの矯正治療の目的は、大人の矯正治療とは大きく異なります。
01
口腔習癖の除去
外科矯正手術の適応と診断された場合には、術前矯正治療を行います。これは手術後の骨の治癒が速やかに進むために、上顎と下顎の安定した固定が必要であり、そのためには咬み合わせがある程度緊密になっていなければならないからです。
02
あごの成長促進・抑制
手術開始前に、気分をリラックスさせるお薬を注射し、手術場に運ばれます。手術室にて麻酔医が全身麻酔をかけて手術が施行され、麻酔から覚醒したら帰室となります。
03
歯列弓の拡大
歯列の幅が狭いと、歯が並ぶためスペースが不足して、ガタガタとした歯並びの叢生(そうせい)になります。 成長途中であるお子さまの時期であれば、適切な装置を用いることで歯列の幅を広げることができます。ガタガタの量が極端に多いお子さまも、将来的な抜歯の必要性を減らすことが可能です。
01
永久歯が正しく萌出するように誘導することができる
歯列の拡大により永久歯が並ぶスペースをつくることで、永久歯の正しい萌出を促します。軽度の歯の位置異常であれば、萌出途中でも装置を用いて改善が可能です。
02
2期治療で抜歯が必要になる可能性を減らすことができる
1期治療ではあごの成長を利用しながら治療できるので、永久歯を並べるためのスペースを確保できます。ガタガタの量が極端に多いお子さまは、1期治療を行うことで成長後に抜歯をする必要性が低くなります。
03
コンプレックスを早期に改善できる
ガタガタや出っ歯、受け口などをお子さまがコンプレックスに感じている場合、矯正治療により改善できる可能性があります。 お子さまの成長過程で早期に歯並びのコンプレックスを取り除いてあげることは、心身の健やかな成長のためにも大切といえます。
04
外科矯正を回避することができる
骨格的な異常が原因の受け口などは、将来的に外科矯正(手術を伴う矯正治療)が必要となるケースも少なくありません。 子どもの矯正であごの発育を正常に近づけることで、将来的に外科矯正が必要になるリスクを減らすことができます。
11歳以降の矯正治療
2期治療
永久歯が概ね生え揃ってからの矯正治療です。治療は大人と同様の方法になります。
子供の矯正治療によってかかる費用
1期治療(従来型) |
38.5万円(税込) |
1期治療(インビザラインファースト) |
52.8万円(税込) |
検査料 |
5,500円(税込) |
管理料 |
3,300円(税込) |
保定装置料 |
16,500円/個(税込) |
観察料 |
2,200円(税込) |
※治療内容によって費用が変動する場合がございます。詳細はご相談ください。
子どもの矯正治療についてよくある質問
子どもの矯正治療はいつから行うのがいいですか?
一般的には永久歯の前歯が生える頃(6-7歳)から開始する方が多いです。患者様の状態によってはもっと早いタイミングからスタートした方が良い場合もあります。
第一期の小児矯正から始めると成長期に歯を並べるため、骨格の発達を促しやすく、後に歯列矯正をするよりも歯を並べる難易度が下がり、抜歯のリスクも減ります。
子どもの矯正治療は保険が適用されますか?
「別に厚生労働大臣が定める疾患」に当てはまる症状の場合は保険が適用されます。
こちらは唇顎口蓋裂や鎖骨頭蓋骨異形成といった先天的な遺伝子疾患に起因する症状になります。
虫歯になりやすくなりませんか?
矯正装置が付くと歯を磨きにくくなりますが、しっかり磨いていれば虫歯になる可能性を下げることができます。
また、装置が新しくついた場合にはブラッシング指導も行います。
通院頻度はどれくらいですか?
装置を使用して歯を動かしている時は、1~2か月に1回程度です。歯の生え変わりを観察している時期や、成長観察の時期は3~6か月に1回程度の通院で十分です。治療の進み具合で多少異なります。