Child
6歳までの矯正治療
予防矯正とは、悪い噛み合わせや口腔習癖を早期に発見して除去することで、あごや歯列の正常な発達を促して将来的な歯並びの悪化を予防するための治療です。 ブラケットやワイヤーを使わずに、マウスピースを用いて歯列改善とお口周りの筋肉のトレーニングを行います。
01
口呼吸
口を開けて呼吸することが習慣化した状態です。口呼吸に対応できるようなあごの成長や歯並びの形成がされてしまい、上顎前突(出っ歯)・開咬(前歯に上下方向の隙間が開いて物を噛み切ることが難しい状態)になるリスクがあります。
噛み合わせ以外にも、お口の中が乾燥して唾液量が減少することで唾液に含まれる自浄作用・殺菌作用が十分に発揮されなくなり、むし歯や口臭のリスクが高くなります。
02
舌(した)の癖
舌で前歯を押す、前歯で舌を軽く噛む、歯と歯の間に舌を入れたまま過ごすことが習慣化した状態です。 舌の筋力が低下してしまい、上顎前突(出っ歯)・開咬(前歯に上下方向の隙間が開いて物を噛み切ることが難しい状態)・下顎前突(受け口)になるリスクがあります。 噛み合わせ以外にも、発音がしにくい・滑舌が悪い・食事の際にくちゃくちゃ音が出るなどの影響もあります。
03
指しゃぶり
上の歯の裏側の部分(口蓋)に指を押し付けて吸うことが習慣化した状態です。長時間にわたって指を吸うことで、ほっぺの筋肉が歯を内側に押し、上あごの歯列が狭くなる歯列狭窄が起こります。 上あごと下あごの噛み合わせにズレが生じることで、上顎前突(出っ歯)・開咬(前歯の上下に隙間が開いて物を噛み切ることが難しい状態)になるリスクがあります。
悪習癖は無意識に行っていることが多いので、まずは意識してやめるようにしましょう。
お子さまには繰り返し指摘をすることで、ご本人が癖を直す意識を持つように促します。
悪習癖の改善には周りの方々の協力が大切です。
01
受け口
下の顎や前歯が前方に飛び出てしまっている状態のことです。「しゃくれている」と表現されることもあります。
下顎が大きすぎたり、上顎が小さすぎたりなど、顎の成長による問題であれば、早期治療が必要になるケースもあります。
また、受け口の症状が見られる場合は、成長とともに、顕著になってくることもあります。
02
出っ歯
指しゃぶり、下唇を噛む、飲み込むときに舌を前に押し出すなどの癖が見られる場合、将来的に出っ歯になっていく可能性があります。
また、前歯をぶつけやすく、外傷による歯の破折や脱臼を起こしやすくなります。
03
開咬(前歯が噛んでない)
舌を前方に出しながら飲み込む動作(幼児型嚥下)や口呼吸により、口の周りの筋肉のバランスが崩れている場合(口元が開いてだらんとしている)や指しゃぶりが原因となることがあります。
全ての歯が永久歯に生え代わってから矯正治療(2期治療)を行う場合、歯を抜かなければ歯並びが改善しない等のリスクがあります。
予防矯正〜1期治療(4歳〜10歳ごろ)は、多くのメリットを得ることができます。
「大人になったときに歯並びが気になるようなら、そのときに矯正治療を考えればよい」
「大人になったときに自分で稼いだお金で矯正治療をやりなさい」
と考える方もいらっしゃいますが、永久歯が生え揃う頃にはあごの成長も終わりに近づいてしまい、発育を促す治療はできません。
あごの発育の遅れが残ったままの場合、将来的に抜歯や外科矯正(手術を伴う矯正治療)が必要となる場合もあります。
歯列矯正用咬合誘導装置(プレオルソ)とはマウスピース型矯正装置のことです。既製品のため固定式装置よりも安価で、お子さまが苦手な歯型を取る工程もありません。 熱によりある程度の形の調整が可能です。金属素材ではないので金属アレルギーがあるお子さまにも安心してご利用いただけます。 特に前歯が反対に噛んでいるケース(反対咬合)に有効です。 お口周りの筋肉と舌の位置を改善することで間接的に歯並びも改善し、これからの発育のためのより良いお口の環境を整える装置となります。
歯列矯正用咬合誘導装置(プレオルソ)の特徴
01
お子さまへの負担が少ない
柔らかくて弾力性のある素材でできているため、装着時の圧迫感が少ないです。使い始めたばかりの頃は、初めて口に入れるものですから戸惑うこともあるかと思います。
違和感や窮屈感も装着しているうちに段々と慣れていきますので、積極的につけるようにしてください。慣れると装置をつけた状態で会話をすることもできるようになります。
装着するのは、起きている間1時間と寝ている間です。学校に持っていく必要はないので、周りの目も気になりません。
02
簡単に取り外しが可能
容易に取り外しが可能なので、固定式装置とは異なり普段どおりの歯磨きができます。 そのため装置の周りに磨き残しがあったことによるむし歯の発生などの心配がありません。 装着中に痛みを感じた場合はご自身で装置を外すことができるので、トラブルも少ない装置です。
03
口呼吸を鼻呼吸へ促す
マウスピース型矯正装置である歯列矯正用咬合誘導装置(プレオルソ)は、口の周りの筋肉と舌を鍛える効果があります。これにより口を閉じる力や舌の筋肉がつき、口呼吸から鼻呼吸への改善を促します。
11歳以降の矯正治療
2期治療
永久歯が概ね生え揃ってからの矯正治療です。治療は大人と同様の方法になります。