Q&A
矯正治療に関するご質問にお答えしています。矯正治療をご検討している方は、ぜひご覧ください。
治療開始に際して
歯並びが悪いと何がいけないのですか?
歯並びが悪いことは病気ではありませんが、以下のような審美的・機能的な問題点があります。
矯正治療はいつから始めるのが良いですか?
矯正治療は装置が使えるご年齢であればいつからでも始められます。年齢に決まった上限はありませんので、大人の方はご自身で気になったときに始めると良いでしょう。
お子さまの場合、歯並びの乱れに加えて歯の生え変わりやあごの成長に個人差があるので、この時期が良い、と断定することはできません。
しかし受診が遅れることで、あごの発育を促す治療のタイミングを逃してしまう可能性があります。大人でもお子さまでも、早い時期にカウンセリングすることにデメリットはありません。
目安としては永久歯が数本生えてくる6歳頃、乳歯で反対咬みなどの問題があれば4歳頃から可能です。ぜひご相談ください。
食事や会話に支障はありますか?
装置を調節した日から数日は歯の痛みや違和感があるため、硬いものを噛むと痛むことがありますが、数日で問題なくお食事できるようになります。食事制限も基本的にありません。
裏側矯正のように歯の裏側に装置がつく場合は、多少発音に障害がでることがありますが、ほとんどの場合、慣れて問題なく発音できるようになります。
部活に影響はありますか?
ほとんどの場合は問題ありませんが、表側矯正ではサッカーボールなどが顔に当たった場合に唇が切れてしまう可能性があります。 また吹奏楽では、管楽器の唇に押し当てるタイプなど一部のものは最初のうちは違和感があるようですが、ほとんどの場合は慣れてしまうようです。
矯正治療は何歳まで可能ですか?
基本的には年齢による制限はありません。ただし加齢に伴いむし歯や歯周病のリスクが高くなってしまいます。歯並び、歯、あごの骨の状態によっては、歯の移動量が制限されるなど治療内容に影響する場合があります。
結婚式までに歯並びを治すことはできますか?
結婚式までの期間によりますが、半年以上あればまず前歯だけ整えることはできます。 なるべくきれいな歯並びで当日を迎えられるよう、事前にしっかりお打ち合わせさせていただきます。 ただ、前歯の治療の後に奥歯を治すなど通常の矯正治療とは異なる手順で治療を行うため、トータルで見たときの治療期間は長くなることがあります。
結婚式当日に装置をはずすことはできますか?
はい、可能です。装置をはずしている間も歯は少しずつ動くので、装置はなるべく式に近いお日にちではずし、当日を終えたら速やかに再装着することが望ましいです。 前撮り、後撮りにもご対応します。矯正装置は一度外すと使えなくなる物が多く、再装着の際に別途装置代がかかりますのでご了承下さい。
歯を抜かなければいけませんか?
おとなの矯正治療で歯を抜くかどうかは、ガタガタの量や噛み合わせのずれの程度、口元の突出感などで判断します。 ガタガタの量が極端に多い場合や口元(口ゴボ)を気にされている場合は、歯を抜く場合が多いです。こどもの矯正治療では永久歯の萌出を妨げている乳歯を抜くことはあっても、基本的に永久歯を抜くことはありません。
治療期間の目安はどのくらいですか
子供の治療期間は平均2年ほどとなります。大人の治療期間は10ヵ月~3年ほどです。治療内容によって異なるため、事前に相談しておくことをおすすめします。
目立たない矯正はありますか
マウスピース矯正、セラミックブラケット・審美ワイヤーを用いた表側矯正、裏側矯正が比較的目立ちにくい矯正治療となっています。
初診カウンセリングの内容は何ですか
問診票にご記入後は、診療室にて口腔内スキャンを行います。スキャン後はご自身の歯並びをモニター上でご覧いただきながら、現状の噛み合わせの問題点とそれに対する治療法、そして大まかなお見積りをご説明します。
通院の頻度はどのくらいですか
基本的には3〜8週間に1回程度です。保定開始後すぐは1~3ヵ月毎、歯列の後戻りが少なくなってからは3~6ヵ月毎に通院していただきます。
セラミッククラウンの歯がある場合はどうすればよいですか
セラミックの歯が入っている場合でも、矯正治療は可能です。ただし、セラミックはブラケットやアタッチメントが外れやすく、治療が計画通りに進まないことがあります。そのため、治療中はいったん仮歯に交換し、矯正終了後に新しくセラミックを入れ直す場合もあります。
ブリッジの歯が入っていても大丈夫ですか
ブリッジが入っている場合でも、矯正治療は可能です。ただし、ブリッジは複数の歯が連結されているため、その部分の歯を単独で動かすことはできません。そのため、矯正の計画によっては、治療前に一時的にブリッジを外し、矯正後に新しく作り直す場合があります。お口の状態によって対応が異なりますので、まずは一度ご相談ください。
歯周病でも矯正はできますか
歯周病のある方でも、状態が安定していれば矯正治療は可能です。ただ、歯を支える骨や歯ぐきに炎症があるまま動かしてしまうと、症状が進行してしまうことがあります。そのため、まずは歯周病の治療を優先し、歯ぐきの健康を回復させてから矯正を始めることが大切です。
矯正治療にはどのような種類がありますか
当院では、マウスピース矯正、表側矯正、裏側矯正、部分矯正、子供の矯正を治療法として扱っています。
子どもの矯正と大人の矯正の違いは何ですか
子どもの矯正治療は、予防矯正・1期治療・2期治療の3段階に分かれます。生え変わりの時期に行い、成長の力を利用してあごの発育や歯並びを整えるのが特徴です。早ければより綺麗に治るというわけではなく、開始の最適時期はお子さまによって異なります。大人の矯正治療は、骨の成長が完了しているため、歯1本1本を細かくコントロールして緊密な噛み合わせを作ることが可能です。装置の種類も多く、ライフスタイルに合わせた治療ができます。
治療の費用について
保険はききますか?
矯正治療は一般的に保険適応外ですが、「顎変形症」「厚生労働大臣が定める疾患」「前歯・小臼歯のうち3歯以上が埋伏して開窓術が必要な場合」に限り保険治療の対象となります。厚生労働大臣が定める疾患についての詳細は、こちらをご覧ください。
費用はどれくらいかかりますか?
矯正治療は一般的に保険適応外です。歯並びの症状や選ぶ装置、治療範囲にもよりますが、子どもの矯正で15〜45万(税込)、大人の全体矯正で80~100万(税込)ほどになります。
支払い方法にはどのようなものがありますか?
現金、クレジットカード、デンタルローンをご利用いただけます。
詳しくは
こちらのページをご覧ください。
医療費控除の対象になりますか?
はい、控除の対象になります。歯科医師の診断書が必要な場合もありますので、詳細は各役所や税務署にお問い合わせください。 申告の際は領収書が必要になりますので、大切に保管してください。デンタルローンをご利用の場合は、支出を証明する書類としてローンの契約書や信販会社の領収書を保管してください。
治療中のことについて
矯正治療中はむし歯になりやすいですか?
矯正装置の中でも取り外しができない装置は歯が磨きにくくなりますので、むし歯のリスクは高いと言えます。 特にワイヤー矯正は、装置の細かな凹凸に汚れが溜まりやすく、より丁寧なブラッシングが欠かせません。装置をつけた後は、歯科衛生士からブラッシングの仕方をお伝えさせていただきます。
矯正治療は痛いと聞くのですが?
矯正治療の痛みには、歯が動くときの痛みと、装置が粘膜に擦れることで生じる痛みがあります。歯が動くときの痛みは、一般的には装置の調節日から3日程度続き、その後は慣れて何も感じなくなります。 またワイヤー矯正など凹凸のある装置は、粘膜に当たって違和感や痛みを生じることがありますが、こちらも1週間程度で慣れて痛みがなくなることが多いです。 痛みや違和感の程度については個人差が大きく、調節から数日は痛みで食事がしづらい方もいれば、始めからほとんど気にならない方もいらっしゃいます。
矯正治療中に注意すべきことはありますか
矯正治療中は、装置やマウスピースに汚れがつきやすく、むし歯や歯ぐきの炎症が起こりやすくなります。そのため、「装置を清潔に保つこと」と「正しい食生活」が大切になります。
・粘着性のあるお菓子やガム、硬い食べ物(氷・せんべいなど)は避けましょう。
・装置が壊れた場合は、自分で触らずに早めに医院へご連絡ください。
・マウスピース矯正の場合は、装着時間(1日20時間以上)を守ることが理想的です。
矯正治療中の歯磨き方法はどうすればよいですか
装置のまわりは汚れが溜まりやすいため、通常よりも丁寧なブラッシングが必要です。
矯正のタイプに応じてポイントが異なります。
■ワイヤー矯正の場合
・歯ブラシは毛先の細い矯正用ブラシを使用し、ワイヤーの上下から斜めに当てるように磨きましょう。
・歯と歯の間は歯間ブラシやデンタルフロスを使うと効果的です。
■マウスピース矯正の場合
・食事の際はマウスピースを外し、毎回の食後に歯磨きとうがいを行ってください。
・装置自体もぬるま湯や専用洗浄剤で清潔に保ちましょう。
いずれの場合も、1日3回、1回3〜5分を目安に磨くことが大切です。
治療後のことについて
保定装置は何のための装置ですか?
矯正治療を終えた直後は、歯は必ずもとの位置に戻ろうとします。その症状を "後戻り" といいます。後戻りを防いで治療後の歯並びを安定させることを ”保定” といい、そのための装置を "保定装置"とよびます。
矯正治療をしてもまた歯並びが悪くなると聞いたことがあるのですが?
矯正治療を終えた直後は、歯は必ずもとの位置に戻ろうとします。その症状を "後戻り" といいます。 きれいな歯並びを長期間安定させる為には、後戻りを防ぐ装置(保定装置)が必要です。悪習癖が残っている場合は、保定装置を使っても歯並びが安定しにくいことがありますのでご注意ください。 また矯正治療の有無に関わらず、加齢に伴う生理的な歯の動きはどなたにも生じます。できる限りきれいな歯並びを維持したい場合は、後戻りが落ち着いた後も保定装置を長く使っていただくのが良いでしょう。
矯正治療後のメンテナンス方法はありますか
矯正治療が終わったあとも、きれいな歯並びを安定させる「保定(ほてい)」期間が必要です。 装置を外すと歯は元の位置に戻ろうとするため、リテーナー(保定装置)を一定期間装着します。
その他
治療の途中で引っ越す可能性があるのですが?
矯正治療は一度開始したら最後まで同じ医院で行うのが理想ですが、引っ越し先から通院できない場合は転院となります。矯正治療中の転院は、以下のような多少のリスクやデメリットを伴います。
引っ越しの可能性がある場合は、お早めにお伝えください。スムーズな転院・治療再開ができるように準備させていただきます。当院でお支払いいただいた費用は、治療の段階に応じて返金しますのでご安心ください。
顎の関節が痛いのですが、矯正治療でなおりますか?
あごが痛む、あごを動かすと音がする、口が大きく開けられない、といった症状を "顎関節症" といいます。 矯正治療で噛み合わせを治すと顎関節症も治ると思われがちですが、必ずしもそうではありません。 治ることもありますが、治らないこともあり、中には矯正治療中に悪化するケースもあります。 顎関節症は、噛み合わせだけではなく身体的・心理的ストレスや日常習慣などが関係しており、原因をひとつに特定して治療することは困難です。
歯並びが自然に良くなることはありますか
歯並びは、自然に良くなるケースもあります。特に、乳歯が永久歯に生え変わる際に、歯の隙間が良くなるケースが多いです。 しかし、受け口やあごの骨が狭いがために歯がきちんと並んでいない場合、自然治癒できる可能性が少ないため、放置せずに専門家に相談することをおすすめします。